なんと ANAがアリタリアと提携 。コードシェアを始めるらしい。
行先がほぼ100%イタリアでANAゴールドの私としては嬉しいニュースかもしれない・・けど心配でもある。だってアリタリアだもん。経営破綻は自業自得と言わざるを得ない態度で運営するアリタリアだもん・・・・。(遅延もめっちゃ多いし)
何はともかく、ANAゴールド(スターアライアンスゴールド)メンバーが、このANAxAlitaliaから受けるであろう恩恵をシミュレーションしてみた。
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ANAがアリタリアと提携 するプラス面
1.マイレージ
ANAがAlitaliaと提携するということは、イタリア国内線のコードシェアが適用されるアリタリア運航便にANAマイレージ会員のマイルがつくということだ。 https://www.ana.co.jp/group/pr/201803/20180323-2.html
マイレージの提携は2018年の10月からとのこと。
これで、イタリア放浪の常習者である私のマイルが貯まりやすくなることは間違いない。イタリア国内のアリタリア便というのは、かなり安いのである。最近は、手荷物オンリーの乗客用に格安プランがあったりして、その辺の格安航空券よりRyanairより安かったりする。(格安プランだとマイルは除外されるかもしれない)
2.特典航空券
アリタリアは国営だけあって、需要の乏しいような辺鄙な都市へも定期的にフライトがある。メジャーな観光地などはバカンスシーズンになると1時間に2本くらい飛んでいる。だから余計に利用する可能性が高くなる。
マイルはコードシェアにしか適用されないものの、特典航空券にはアリタリア運航便のすべてが対象となるらしい。
となると、周遊するときに辺鄙なルートを介しても、すべてを特典航空券で賄うことも可能になり、イタリアやイタリアからヨーロッパ他国を経由したいヨーロッパ旅行ヘビーユーザーにはメリット感が大きいかもしれない。
3.イタリア直行便がコードシェア
アリタリアが運航する成田―ミラノ、成田―ローマ便がNHコードシェアになる。運小海氏は10月28日から。販売は9月から。
今、日本からイタリアの直行はアリタリアだけだ。イタリア行きでスターアライアンス系を使おうとすると、直行がなく、ルフトハンザ航空を利用してミュンヘンかフランクフルト乗り換えという経路がメジャーになっている。提携によって、ANAで購入するイタリア行き航空券に直行便ができること、またはアリタリアのサイトから購入した日本発着便にANAマイルがつけられるというのは大きなメリットだろう。
今までは、直行便の速さを優先してAlitaliaを取るか、マイルをためてプレミアムエコノミーでゆったりいくスターアライアンス系ルフトハンザかという悩む選択肢だったが、これからは直行でマイルもたまるANA・Alitaliaコードシェアが使える。
ANAとコードシェアということは、アリタリア機体のプレミアムエコノミーも融通してもらえるのだろうか。それとも、アリタリアがスカイチームで別のアライアンスであることには変わりないから、プレミアムエコノミーに無料アップグレードはできないのであろうか・・・。
あぁでも、それより心配なのは、アリタリアのやる気ない態度とサービスによる運航がANAプライスになっちゃうのではということ。
懸念点:Alitalia流サービスレベルと仕事意識の低さ
Alitaliaに乗ったことがある人ならわかるだろう。アリタリアのサービスの基本は日本のそれと真逆である。
つまり、誰にもいつでも一定レベルを超える高い質のサービスをマニュアル通りに提供する日本とは真逆。気分とエコひいきで客にサービスし、仕事に臨むのがALITALIA職員の営業スタンスだ。
イタリア語が話せたりして、客室乗務員にフレンドリーに雑談できるような乗客は、上客でなくても堂々とエコひいきしてもらえることが多い。一方で、まっとうなクレーム(モニターが壊れている)でも、「我慢して」「仕方ないじゃない」(イタリア語で言う「arrangiati=自分で何とかすれば的な」)などちょっと乱暴に非対応な対応をされることしばしば。
なのに、なぜか提携ニュースを告げるANAの記事では「(アリタリアは)サービスクオリティー、顧客満足へのこだわり、ハイレベルなプロ意識には定評があり、機内では本場イタリアン・スタイルの快適でエレガントな雰囲気をお楽しみいただけます。」と触れ込み・・・。
うそはいけないよ。「ハイレベルなプロ意識」って、アリタリアの職員から一番遠い存在じゃないか?アリタリア職員がこだわってるのは自分たちが楽なことを最優先する意識だとおもう・・・。顧客満足をベースにしたランキングでも63位と、かなり下。一方のANAは3位。ルフトハンザ7位。 Top 100 Airlines : 2017
そのままの態度で、ANAとコードシェア運航され、かつANAからの予約客の需要が増え、価格もANAプライスで販売になるなら・・・あまり宜しくない。ALITALIAをますます付け上がらせることになりそう。
アリタリア再建問題
2017年5月に破綻したアリタリア。一度破綻して2008年から政府再建だったので、2度目の破綻。
ALITALIAは破綻した後、再建策を提示されても「応じられない」と職員がタカビーに対応している様子を放映したドキュメンタリーがあったぐらいだから、調子に乗られたら改悪サービスをドヤ顔で展開すること間違いなしだ。
アリタリア再建はイタリア大好き人間の皆が望むこと。でも・・・・
どうせならアリタリアを買収して、日本式のマニュアルをイタリア人に徹底して再建を後押しする方向でいってくれればいいのに。