英語にはアウトプットが重要。そのアウトプット力を格段に上げるインプット学習手段のひとつが「聞き流さないリスニング」。
聞き流さないためには、自分の意識を変えることも必要ですが、聞き流さないリスニングに適したリスニング素材も必要です。
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なぜ英語を聞き流したらダメなのか
語学を自由に使えるようになるって、まず第一歩はターゲット言語で使われてる表現をまるまるコピーすることです。
自由に使えるって、実は -コピーしたものを、場面と状況条件にあわせて、適切な組み合わせで、速やかに出してくる状態- ですから。
コピーするためには聞き流してたらアカンのです。
聞き流さないためには、自分がストーリーの中心になること。そのストーリーの再現性がリアルで高いことが重要。
つまり、「これは実際に使うんだ、聞き流してたらマズイんだ」という危機感が得られるような、内容に自分との関連性が高い素材が良いです。
・・・ちなみに、
スピードラーニング、洋楽を聞き流す、映画を見る・・・これらのよく言われているリスニング法で英語がペラペラになった人がいたら、その人はもうどんなやり方でもどんな教材でもできるようになってる人です。
というくらい、これらの聞き流しでは実力はつきません。特にビジネス英語ではね・・・。
最強の英語リスニング教材はポッドキャスト
そんな役には立たないリスニングツールが多い中、自分との関連付けがしやすい実践的教材があります。
それがポッドキャスト(Podcast)やWebinar、英語で提供されているOnlineFreeCourseです。
ポッドキャストとは?
今日はまずこのPodcast(ポッドキャスト)の活用方について説明します。
A Podcast is a digital medium that consists of an episodic series of audio, video, digital radio, PDF, or ePub files subscribed to and downloaded through web syndication or streamed on-line to a computer or mobile device. The word is a neologism and portmanteau derived from “broadcast” and “pod” from the success of the iPod, as audio podcasts are often listened to on portable media players.
Podcastとはインターネット上で配信され、ダウンロード可能なサウンドデータ(音源)で、スクリプトもついていることが多いです。 iPodのようなデジタル携帯プレイヤーに素早く取り込むことができる、ブロードキャストとiPodのポッドからとってポッドキャスト。
個人から企業まで、エンタメ、ビジネス、語学学習、ニュース、サイエンス、ネットラジオ・・・・今ではなんでもあります。
ポッドキャストが英語学習に最適な理由
ポッドキャストは専門分野を英語で学べる
ESL用のビジネスPodcastでもいいですが、最新技術系やビジネス、起業といった各専門分野で提供される、ダイアログ式またはモノログ式で、自分の分野や立場と重なりそう、または目指したい立場などという自分の目的と直結する要素を持ったPodcastを選びましょう。
例えば、起業している人はEntrepreneur on Fireのような、個人事業主にインタビューする形式のPodcastをきいて、自分がインタビューされたらどう答えるかに置き換え、イメトレすることができます。
こういったPodcastで学習する方が、スピードラーニングや映画鑑賞より、ずっと実践的な英語-語彙、表現、話し方-を自分に当てはめるように学ぶことができます。
通勤中やウォーキング中に英語学習できる
スマホを見つめなくて良い、耳だけ集中していれば良いポッドキャストは通勤中や運動中の英語学習に最適。しかも、通勤時間に時間を有効活用して聞けるので、手軽に始められ、コストもかかりません。
では、他の上記リスリング方法だと、先に述べた理由以外でどういった落とし穴があるんでしょう?
過大評価されているリスニング教材
聞き流すだけで、言葉を習い・理解し・記憶することは出来ない。世の中ではいまだに「聞き流す」だけで英語も身に着くという妄想を売るビジネスが存在しています。その中でも、良く礼に上がる「映画を聞き流す」「スピードラーニングを聞き流す」「洋楽を聞き流す」をあげてみます。
映画は英語学習に効果が無い
音だけの世界だと、映像や効果音から得られる情報を受動して理解することがない分、自分でイメージ化すること、内容を自分でつかむことが求められます。
また、映画は長いので繰り返し何度も見るのは時間がかかるもの。一回で覚えられるならいいですが・・・まぁ無理ですね。天才以外は。
スピードラーニングは意味が無い
スピードラーニングが意味ない事は皆さんきっと気づいていますよね。スピードラーニングの効果をあげるとしたら、1文をつまみ出して丸暗記するように仕向ける必要があります。しかし、それでも問題が。その例文そのものが、あなたの生活と全く関係の内容だったらどう使うのだろうか? またはちょっとズレていたとして、それを埋めるような思考を促す、鍛えられるような内容だろうか?
石川遼がスピードラーニングで英語力をつけたという話がありましたが、あれは彼用にtailorされたもの、つまり彼の生活で直面するシーン別に作ったもでした。完全オーダーメイドのリスニング素材と、大衆向けに単一で作られた情報商材レベルのコンテンツを比較してはいけない。スピードラーニングは情報商材です。
スピードラーニングが、顧客ひとりひとりの生活をヒアリングして個別にそういうの作ってくれるんだったら実践的かもしれないですね。
洋楽を聞き流すのは英語の学習にならない
洋楽を聞き流しても英語をおぼえることはできません。メロディーがあると、意味わかってなくても口ずさめるのですから。それに歌詞ははっきりと意図があるものもありますが、抽象的なものも多い。普段からミュージカル調に歌って踊りながら抽象的でナルシスティックに会話する人には実践的かもしれませんね。
Podcastで英語学習、どうやって始めたら良いの?
Podcastは、ワンフレーズや1文で終わるリスニングではないので、実際の会話、話の流れの中で言葉を習得することができます。また、「語学」の枠にとらわれず「話し方」という視点で考えてみる良い機会にもなります。
スクリプトが用意されているPodcastもたくさんありますので、聞き取りに自信がない方は後で文字で確認できるものを選ぶとハードルを下げられます。
重要なのは、自分をスピーカーの立場に置き換えられる、または自分が強く関心を持っているPodcastの内容を選ぶこと。
Podcast、検索すれば沢山あります。色々探してみて、好きなものを聞いて選ぶのが良いと思います。
どのポッドキャストが英語学習に適しているの?
どんなものがあるのか、一部をリンクしておきますので、ご参考までに。
どんなジャンルでもござれ!Spotifyはポッドキャストの宝庫
検索する時、日本からだと日本語の結果が上がってきがちですが、Spotify内は様々な専門家によるポッドキャストを聞くことが出来ます。
マネジメント、マーケティング、起業などビジネスで魅力的な話し方を学びたい場合
Marketing Over Coffee http://www.marketingovercoffee.com/
Entrepreneur on fire http://www.entrepreneuronfire.com/
テクノロジー系ビジネスよりの話題なら
http://techcrunch.com/tag/podcasts/
英語ができないという自覚がある方にオススメ
http://podlounge.net/podcast/english-journal-podcastspace-alc-podcasting-stati
学ぶ事が好きな方は:英語で提供される無料オンラインコース
http://www.learnoutloud.com/Free-Courses
http://www.openculture.com/freeonlinecourses
まとめ:英語の独学が難しければ+個人をコーチとしてつけるのが効果的
今は無料で良質な教材が溢れかえっている時代。特にポッドキャストは専門家が様々なチャンネルを運営しており、下手なビジネス書よりも内容が充実しています。
それでも、自分ひとりでリサーチをして、検証して、勉強を続けるPDCAを回すのは自制心が多い必要。自制が苦手な独学チャレンジャーは個人コーチを挟むのが効果的です。定期的にアドバイスと軌道修正を依頼してみると、学習効果の出方の差を実感できること間違いなし。そこでの一番の課題は、「誰に頼むか?」ですね。そこもまたリサーチ。
すべての事において、学習は常にリサーチが尽きないですね。
こんなポッドキャストが良かった!などの体験談を私に聞かせたいという方は、是非コンタクトフォームよりご意見をお寄せください。