今年もEurovisionのシーズンが到来した。
Photo http://www.eurovision.tv/page/news?id=eurovision_2014_grand_final_set_for_10_may
と言っても、日本人にとっては Eurovision ってなんだ?って感じだろう・・・。
Eurovision(ユーロヴィション)・・・それは名前から想像つく通り、ヨーロッパの何か。
私もヨーロッパに住むまでは聞いたことも無かったのだが、Eurovision は正式名称を Eurovision Song Contestと言って、ヨーロッパの国別対抗ソングコンテストを行う音楽フェスティバルである。
今年5月の開催で61回目を迎える Eurovision は、かつて世界的なスターになる前のセリーヌ・ディオンやララ・ファビアンが参戦したこともある、多くのヨーロッパのシンガーにとっては夢の舞台的な位置づけ。参加できるのはEuropean Broadcasting Unionで、このマップの緑色の国。http://www.eurovision.tv/page/about/which-countries-can-take-part
各国は代表を1名(1組)選出し、曲の良さだけでなくステージパフォーマンスを含んだトータルなエンターテインメント性で評価され、投票される。
ということで・・・ステージングだけでなく、エフェクトとか衣装とか派手派手だったりするので、見ていて結構楽しかったり滑稽だったりする。
ちなみに今年はストックホルムにて5月10日から開催される。ステージ・パフォーマンスやリハーサルの模様はYoutubeやDailymotionでも見ることができるので、気になったら Eurovision 2016で検索してみて欲しい。
さて、ここで個人的な趣味と独断と偏見にもとづいて、注目の国とアーティストをピックアップしてみた。
ベルギー Laura Tesoro : What’s the pressure?
Photo http://wiwibloggs.com/
ワッフルの国、ベルギー代表はLaura Tesoro。ベルギーはフランス語圏とオランダ語圏があるけど、Lauraはオランダ語圏出身。
しか~し、名前が何かイタリア人である。と思っていたら、お父さんはイタリア人なのだそう。それだけでもプッシュしたくなるが、彼女を推したい最大の理由はパフォーマーとしての圧倒的な魅力と実力だ。
正直言って、曲のPVを見た時は Eurovision 参加曲の中でも最低の部類だと思った。これは他の視聴者も大半は似たような印象だったようで、YouTubeのオフィシャルPVは批判コメントの嵐である。曲調はAnother one bites the dustをサンプリングしたのか?という感じの安易なダンス・ポップス。
そんな曲の魅力の無さをカバーして余りあるほど、Lauraのライブ映像はどれも圧巻。歌唱力だけでなく、ダンスも、カメラや観客への向かい方もプロのエンターテイナーそのもの。19歳で、そもそも本業は女優だったとは思えない・・・。Eurovisionのリハーサルを見た各メディアの反応も「ベルギーは良い意味で予想を裏切った」「アーティストとしては3曲しかリリースしてない新人なのに、完璧にスター」など一気に賞賛に転じた。
あと可愛い・・・顔が可愛い訳じゃないけれど、とにかく心から溢れた感じの笑顔とエナジーが観客に伝わるのが魅力的。
Laura Tesoroの力量は↓の動画とその他映像をググッて確かめて欲しい。
アゼルバイジャン Samra : Miracle
Photo https://twitter.com/SamraEurovision
Azerbaijanってどこやねん!と思って検索したら「アジアの国」ってウィキペディアで出てきた・・・。Southwest Asia と Southeastern Europeの境目、アルメニアのお隣。
https://www.google.co.jp/maps/place/Azerbaijan/data=!4m2!3m1!1s0x40307cd91aa21ddf:0xe6c9526b3e83cd08?sa=X&ved=0ahUKEwie4MmY7cfMAhVPtJQKHYWcDtAQ8gEIhwEwEA
この国の代表はSamra。タレントショーのVoiceからデビューした若い女性だ。
そもそもVoiceでも賛否両論が起こるほどに、実は歌唱力に問題が有る・・・。この人が国の代表でいいのかという声も少なくないが、彼女の魅力は歌ではないので問題ない。きっと皆そう思って彼女を代表に選出したに違いない!
ダイナマイトボディの超絶美人が、セクシーな衣装&ドヤ顔でステージに立つ。Samraの魅力はそこにつきる。あとは動画やテレビの音量をミュートにすれば準備完了である。
参加曲Miracleは、先程のLaura Tesoroとは逆に Eurovision 参加曲の中でも指折りの人気曲。一度聞いたら覚えちゃうようなキャッチーに一気に盛り上がるサビ。何度も聞いて更に好きになるような深みは無いが、一度で観客に印象づけることが大事なソングコンテストでは強いだろう。
ライブはピッチを外しまくり不評のSamraだが、スタジオバーションはきっちりピッチ補正されているので、是非、彼女の美しい姿をPVで確認してみてね。インタビュー映像もオススメ。中東系の美人はホント綺麗やわ・・・。
上記二人は、優勝候補でも何でもないのだけれど、こういうコンテストって誰が勝つかはあんまり重要じゃない!と個人的には思う。優れたパフォーマンスをした国が勝つ訳でもないし・・・というのはEurovisionだけでなく他の音楽フェスティバルでもあるある。
Eurovision、参加している国は何となく自国を応援したりもするし結果も気になるだろう。
日本を含むアジアの国はもちろん参加していないが、Eurovisionを見てみると、こういう国もあるのか~とか、どんな国なんだろ~、どんな音楽が聴かれているんだろうとかいう興味を引くキッカケになるかも。