コロナ前はいくら探しても数が限られていたリモートワーク求人。リモートワークが一気に広がって2年、リモートワーク求人を探す求職者は増えた。そして、リモートワーク求人自体も増えている。
フルリモートの求人がなかなか見つからないって?
それは、どこを探しているんだ?間違った場所で探していないだろうか。コロナ前と同じ求人ルートに頼っていないだろうか。
そこで、ここは非IT人材でありながら2015年からリモートファーストな職場を踏んできている「現役フルリモートワーカー」がリモートワーク求人の見つけ方2022年版を紹介する。
この記事はこんな方向け:
- フルリモート勤務のできる転職先を見つけたい方
- リモート求人への転職は未経験の方フルリモート転職の初心者
- リモート求人を探し慣れていない方
Content
リモートワーク求人が多い転職サイト3選
フルリモート求人を探す場所、それはオンラインだ。見つけるべきは、オンラインで募集から採用後のオンボーディングまで行っているリモートファーストな会社。
間違ってもコロナ渦を一過性のテレワークで妥協している会社にギャンブル応募しないこと。
リモートファーストな企業が載せているフルリモート求人はどのサイトで見つければ良いのか?トップ3と思わしき3サイトを上げてみた。
- LinkedIn -リモート求人数はNo.1
- Indeed ‐日本企業のリモート求人を探すならIndeed
- CareerCross -バイリンガルの転職定番サイト
以下で一つ一つのサイトを解説していく。
LinkedIn -リモート求人数No.1
LinkedInはフルリモート求人を早く見つけて転職を決めるのに絶対使うべきサイト。
日本では流行っていないので、LinkedInとは何か軽く説明する。
LinkedIn(リンクトイン)とは何か
LinkedIn(リンクトイン)は、実名で登録し、オンラインレジュメのように職務経歴をプロフィールに掲載するビジネス・ネットワーキング用SNS。先進国では転職ツールとして活用されている。
このLinkedInをフルリモート求人探しに絶対使うべき理由は以下の通りだ。
圧倒的なフルリモート求人数を誇るLinkedIn
圧倒的なフルリモート求人数。ビジネス専門SNSのLinkedInなら即日、応募できる求人が見つかる。
ざっと検索をかけただけでも、日本で募集しているリモート求人が2000件以上ある。
LinkedInにフルリモート求人が多い理由
なぜLinkedInはこんなにフルリモート求人が多いのか?
LinkedInは外資系企業の多くが求人を載せている。人事担当が直接載せていることが多く、日本語の出来ない外資の本社にいる人事が求人掲載に一番使いやすいのがLinkedInだ。
日本ではマイナーなSNSかもしれないが、海外ではビジネスで使うSNS&オンライン営業ツールといえばLinkedIn一択。皆がアカウントを持っている。企業の人事担当が真っ先に載せる外部プラットフォームもLinkedIn。外資で働きたい、もしくは外貨で報酬を得たいなら使わない手はない。
LinkedInを使ってリモート求人を探すメリット
LinkedInのメリットはリモート求人の多さだけじゃない。LinkedIn求人応募の主な特徴とメリットを如何に上げておく。
面接対策がしやすい
人事担当が誰か分かって、そのプロフィールを見れるという事は、求人について応募する前にあるていど求められている人材を具体化できるということ。
企業のレスポンスや意思決定が速い
早々に転職したいなら圧倒的におすすめなサイトだ。
LinkedInで求人を検索&応募するにはアカウントが必要。前述のとおり、日本人では作っている人は少ないが、リモートで仕事をするつもりなら作っておいて損はない。
日本以外の先進国プロフェッショナル人材が当然のように使用しているビジネス・ネットワーキングSNSであるLinkedIn。今後利用者が減ることはないが、日本以外の世界中で必ず増えていく。
リモートなら世界中の企業に勤めることができるので、日本法人が無い場合もEOR(Employer of Record)を使えば雇用されることは可能だし、業務委託として仕事をすることもできる。
LinkedInを使ってフルリモート転職を成功させる手順
1.応募前に求められる人材を具体化する
応募前に質問がある場合は、求人を載せている人事担当につながり申請を出して通れば、直接メッセージでやりとりする事も出来る。
2.部門長との面接(2次面接)まで取り付ける可能性を上げる
人事担当へのチャットで質問である程度疑問が解消される。基本的な求人内容の確認をしたうえで、更に応募意思があれば、人事が分からないであろう雇用する部門長(HiringManager)に聞きたい質問も人事担当に行うことが出来る。
これにより、人事に「意欲」を示すことが出来るし、「それはHiringManagerに聞いて」と言われる可能性が高い。そうすると人事面接を通過し、部門長との面接まで設定する前提で話が進む事が多い。
3.部門長やその他面接官のプロフィールをリサーチできる
LinkedInで募集してると、人事だけではなく部門長もLinkedInでプロフィールがある。面接前の事前のリサーチは会社についてだけではなく、面接官についてもするべきだ。LinkedInで募集してる求人に応募する場合は、その流れがシンプル。
募集してる企業がLinkedInでどんな発信をしているか、募集している部門のマネージャーがどんな発信をしているのか、だれの発言にどんなコメントをしているのかリサーチできる。
全てLinkedInのプラットフォーム上でリサーチが完結できる可能性だってある。これは生産性が高い。
Indeed -日本語でリモート求人を探すなら
みんな知ってる仕事探しならIndeed♪リクルート系のこのサイトは、リクルート系といっても買収されてリクルートになっただけなので、UIは外資っぽいミニマリストデザインでシンプル操作。「フルリモート」や「完全在宅」「全国応募可能」等のキーワードでリモート求人を日本語で探せる転職サイトといえばIndeed。
Indeedのリモート求人探しの特徴
Indeedのリモート求人探しはベストな方法ではないのだが、メリットもある。下記にメリットデメリットを含め主なndeedのリモート求人探しの特徴を記載する。
フルリモート求人は日本の零細や中小企業が多い
Indeedは紹介する他の2つのサイトと違い、日本語で検索ができ、日系の会社の仕事もそこそこあるのが特徴。ただ、日系企業の場合は規模的には中小企業、零細企業になる。
後にも述べるが、これには聞いたことのない会社、検索してもホームページが無い会社も含まれており、応募しても身にならない案件なことも多い。
そのリスクを知って、片手間にあまり真剣にならずにリモート求人の検索を定期的に繰り返すのがおススメだ。
リモートワーク求人の検索が簡単
Indeedはリモート求人の検索が簡単。
リモート求人を探すときには、「フルリモート」や「完全在宅」「全国応募可能」のキーワードで選べば、該当求人に沿ってフィルターされる。検索結果を見れば、フルリモート求人はたくさんあるのが分かる。
先述のように、Indeedを使う際には会社が本当にまともに経営しているのか注意しなければならない。
職種としてはカスタマーサービスやITサポートが多い。企業の直接雇用だけではなく、派遣会社経由の時給案件が多く掲載されている。
フルリモートのパートタイムやアルバイト求人も多い
Indeedはリモートでできるバイト的な短時間のお仕事が沢山掲載されている。
フルタイムで仕事したい人以外にも、主婦やスキマ時間の副業案件探しにも向いている。
Indeedでのフルリモート求人は詐欺に気を付けて
怪しい会社が出している求人率もとても高いIndeed。詐欺求人や雇用条件の怪しい求人も多い。
フルリモートでフィルターすると、記載の年収とは実質が異なり本当は人を雇うような予算のない会社は少なくない。さらに、「好きな時に好きな仕事をして自分らしく生きよう」といった類のメッセージで情弱を狙い、オンラインサロンへ誘導する完全なる詐欺媒体も引っ掛かってきてしまう。
Indeedで載っている旨い話は大体詐欺だと覚悟して、仕事をさがそう。中には、本当に好条件で、信頼できる会社やプロジェクトで人材を募集してるケースもあるのだから。
CareerCross –バイリンガルの転職サイト
CareerCrossは言わずと知れたバイリンガルのための転職サイト。
リモート求人でフィルターを掛けて求人の検索結果一覧を表示することができる。
CaeerCrossフルリモート求人の特徴
CareerCrossといえば、以前はDaijobに押されてバイリンガル求人数もパッとしながったが、Daijobが廃れてきている今は、バイリンガル人材獲得の主要な転職サイトとなっている。
外資で日本での法人が代理店と化している企業の場合、英語はほぼどのポジションでも多少必要になるため、そういった外資企業の求人はCareerCrossに掲載されることが多い。
外資のほうがリモートワークに寛容
日本の法人が弱い、規模が小さ弱い場合は、人材確保のためフルリモート可にしている外資系企業も多く、リモート求人を検討しているなら定期的にCaeerCrossで検索しておくべきだろう。また、一般的に外資のほうが日系よりもリモートワークに理解がある。
LinkedInと同じく日本に法人のない企業がバイリンガル人材を探す際にCaeerCrossに載せることもあり、そういう場合も当然ながらリモートワーク、自宅からの勤務が基本になる。
リモート求人数はLinkedInやIndeedに劣る
CareerCrossにリモート求人が多いと言ってもLinkedInやIndeedと比較にならないほど少ない。
まとめ:ベストなフルリモート求人の探し方
優先順位的には求人数から言ってLinkedIn⇒Indeed⇒CareerCross。
LinkedInとCareerCrossは英語ができることがほぼ必須となる。そもそもフルリモートで募集するということは、会社のある場所にとらわれずに人材募集ができるというのが企業側のメリットでもある。ゆえ、フルリモート求人に国外の企業が多いのは自然の流れだろう。
今後もリモートで働きたいという思いがあるなら、流ちょうでは無くても良いので、意思疎通ができるレベルの英語を習得しておくのは良い投資だ。
もちろん、転職サイトに頼らずともリモートで仕事のオファーが来る方、自分から企業にアプローチしてリモート案件の提案ができる方は、語学の必要が無いかもしれないが。
そしてもう一つ大事な事。リモートワーク、フルリモートは世界中で比較的新しい働き方だ。まだ、ベストプラクティスと呼べるような事例が十分あるわけではない。リモートに最適化された組織はほとんどないということだ。
手探りの状況で、「働く一人一人が当事者意識をもって、リモートワークが根付く組織体制を作っていく」。そういった自発的な意思と、強い行動力が求められるだろう。