語学は子供の頃からやらないと無理、留学しないと無理。
というセリフの補足すると、「子供の頃から英語をやってたり、帰国子女の人と同じ土俵にたとうとしたら無理。」ということ。
社会人になった今から、もしかしたら中年になった今からビジネス英語を独学で勉強して、話せるようになりたいという人は、そういった長年英語で生活をしてきた人と同じ土俵で、同じ尺度で比較されるような立ち位置を目指してませんよね?
だったら、ビジネス英語習得のハードルを上げずに、カンニングできる自分を目指せばいいのです。
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社会人になってからビジネス英語の勉強は覚える語彙の多さに気が遠くなる
社会人になってから新しく英語やその他の言語を学ぶことにしたとする。
ある程度自分で考えて話せるようになるレベルになろうと思ったとき、覚えるべき語彙の多さを目の前にして、気が遠くなる経験をした人いませんか?
自分でゼロから文章を作るのも、話すのも中々ハードルが高い。
以前の記事で話題にしたとおり、きれいな発音でサラっと話せるようになって、話の内容に注意が行くと話の中身無しと判断されてマイナスになるケースもあるくらい。
逆に言えば、中身があるならば、ノンネイティブが文法や言葉を多少間違ったところで、何の問題もないのです。
初心者レベルの社会人がビジネス英語をなんとかするコツ
急に上達しない英語を今のまま何とかする=カンニングする方法について以下の通り詳しくステップバイステップで説明します。
ポイント1. コミュニケーションの中身に集中
「中身がある」ような内容を話せるようになるにはどうしたらいいのか。それって、単純に英語が話せるようになるよりもハードルが高いんじゃないかって思いますよね。
確かに、ちょっとやそっと流暢に話せるくらいで、相手をうならせるような論理的な展開の話や、ディプロマティックな会話はできません。語彙も、うまい話の展開を考える頭の回転の速さも必要になります。
でも、中身があるって、「話している相手にとって中身がある」話なんです。
自分から全て発信できるようになる程の語学力も、豊富な語彙、うまい話の展開も必要ない。
「相手の話を英語でする」つまり、相手の話をひろっていくことができれば、殆どの場合は事足りるのではないでしょうか。これは、そんなに難しいことではないかもしれません。
ポイント2.相手の言っていることをコピーする
では、相手の話をするとはどういう事か。
自分で話す内容を練り出す必要はありません。
相手の言っていることを必死に聞いて、リピートするのです。
相槌をうっているだけだと、分かってるのかわかってないのか相手も半信半疑になってしまいます。が、相手の言ったことをそっくりそのままリピートするくらいの気持ちで、言ったあとに、一言付け加える。
具体例
例えば、相手が
She responded that …it wasn’t going to be until my junior year that I could do that. Maybe if I was lucky, when I was a sophomore.
と言ったとします。
So, she told you “it wasn’t going to be until my (your) junior year that I (you) could do that.” と相手の話をリピートする。そして
—Then, what did you do?
—Why is that?
と、相手にさらに話させる質問をふるのです。
内容によってはHow so? Then?? など、自分で考えて付け足す部分は2,3ワードです。
相手の言ったこと+それを掘り下げるための質問を足すだけ。
もしそこまで英語が聞き取れないなら、聞き取れた部分をリピートしてみましょう。
It wasn’t going to be… what did you say?
これだけです。こうやって相手の言ってることを必死に聞いて、ききとれた部分や内容をリピートする、でその他なんて言っていたか聞き返す。
要するに、Pay Attention! 只管、相手の言ってることを聴くのです。聞いたことをリピートするクセをつけるだけで、相手の言葉が自分の言葉になります。
実際に語彙力もリスニング力もつくでしょうが、難しい理論武装も長年の知識の積み重ねもなしに会話力を上げることができます。
そして、
必死に聞き取って、聞き取れた部分をリピートするのには、もう一つの大きなメリットがあります。
ポイント3「デキる人」と話をする
途中まで聞き取れた、一部聞き取れたけど、他が聞き取れない、聞き取れたことろで知らない言葉だらけ・・・という事はよくあります。
聞き返した時の対応で判断
So you are saying…XXXXXXXXXX…and what did you say?
と聞けなかった部分を、もう一度言ってくれるように聞き返したときの反応をよく聞いてください。
その人は、同じことを同じ言葉で同じスピードで繰り返しましたか?
それとも、
あなたが分かりやすいであろう言葉を選び直し、スピードを変え、同じ内容を繰り返しましたか?
頭の良い人は後者ができます。後者ができる人と話すようにしましょう。
頭の良い人は簡単な表現に言い換えが出来る、これを活用しよう
出来るだけ「必死に聞いてリピートする」ことは、相手に自分が一生懸命であることを伝えることもできます。できる限り聞き取ったことをリピートして、相手に何がわからないのかが伝わった時に、相手が自分のレベルに近い語彙を使おうとしてくれる。それだけで、相手の言葉を自分のものにできる可能性も高くなります。難しい語彙は排除されますから。
この相手の会話からカンニングして、英会話力を付けるクセを付けましょう。
語彙力も大事ですが、語彙が無い中でコミュニケーションを成立させるバイタリティのほうが社会人として生き抜くにはもっと重要です。
社会人になってからビジネス英語を学ぶため今日から出来るカンニングの仕方
ではここで、社会人になって時間はないけれど、とにかくビジネス英語をなんとかしなきゃいけないアナタが出来るカンニング方法をおさらいしましょう。
- とにかくPay Attention! :リスニングへの集中力がつく
- 聞き取れた部分をリピート :相手の言葉を自分のものにする
- プラス自分の言葉は2,3語:掘り下げる質問、または聞き返しで会話力がつく
- 分かりやすい言葉で説明しなおす相手を選ぶ:頭の良い相手から得られるインプットは大きい
相手の話をよく聞くって外国語じゃなくて日本語で会話するときも同じですよね。会話で重要になるのは、自分が何を話すかよりも、相手の話をどこまで拾うか・・・です。